Y-E Data PC カードフロッピードライブ用ドライバ David Bateman dbateman@eng.uts.edu.au (日本語訳: 嶋崎保任 yamatori@linet.gr.jp) Version 1.02 はじめに -------- このドライバは,Y-E データ社製 FlashBuster,PC カード型フロッピードライ ブ (FDD) を使うためのものです。これらは,東芝 Libretto でよく使用されて おり,Y-E データ は (少なくとも日本では) 自分のところでも製品としても供 給しています。(訳注: 東芝純正品は Y-E データから OEM 供給を受けているも のです。また,コニックという会社の製品も Y-E データから OEM 供給を受け ているものです。) このドライバはわたしの Libretto 50 を用いて作成しましたので,動作を保証 できるのはわたしのマシンだけ,ということになります。しかし,Libretto で あればどんなマシンでも大した手間を掛けることもなく動作すると思います。 ドライバのコードは Linux 2.0.34 カーネルで開発され,後に 2.1.122 カーネ ルに移植されました。多分他の 2.0.X,2.1.X あるいは 2.2.X カーネルでも良 好に動作するでしょうが,カーネルに当てるパッチのいくつかがうまくいかな いことがあるかもしれません。その場合は,手でパッチ当てしてください。 ほとんどのフロッピーディスクコントローラ (FDC) は,CPU と FDC 間のデー タ転送を DMA チャネルを用いて行います。しかし,PCMCIA 2.0/2.1 規格では DMA 転送をサポートしていませんので,データは FlashBuster へプログラムド I/O (PIO) を用いて送らなければなりません。Linux カーネルのフロッピード ライバは PIO をサポートしませんので,この FDC と通信するために必要な方 法 (PIO) がフロッピードライバに追加されます。 残念ながら現時点では,Linux のフロッピードライバは,すべての FDC が同一 の通信方式を取ることを想定しています。ですから FlashBuster が FDC と通 信する際に異なった方法を使用するため,フロッピードライバが FlashBuster と他の FDC をサポートする際の制限となります。加えて,2 つの FDC をサポ ートすることは 2 つの FDC で割り込み線 (IRQ) を共有することになり,さら に複雑な問題になります。これらの問題を回避するにはフロッピードライバに 大規模な変更を加える必要があり,この問題は将来解決したいと考えています。 インストール ------------ このドライバは 2 つの部分から成り立っています。David Hinds の Linux PC-Card パッケージ,バージョン 3.0.5 あるいはそれ以降とともに使用する パッケージと,Linux カーネルへの小さなパッチです。前者のパッケージは, 3.0.5 より前のバージョンでも動作すると思いますが,"pack_cis" プログラ ムが利用するファイルのフォーマット変更のため,代替 CIS を作成する際に エラーが出ます。ですから,3.0.5 以上のバージョンで利用されることを強く 推奨します。 カーネルパッチは,FlashBuster の PC カードが適切に設定されるまで,フロ ッピーの IRQ と I/O ベースアドレスの設定を遅らせるのと,PIO を使用する ために必要です。この Linux カーネルへの変更は,後日カーネルソースに取 り込まれると思います。 パッケージのインストール手順は 2.0.X カーネルの場合以下のようになりま す。 % cd /usr/src/pcmcia-cs-3.0.5 % tar xpBvzf /tmp/floppy_cs-1.02.tar.gz % cd /usr/src/linux % cat /usr/src/pcmcia-cs-3.0.5/modules/patches/floppy20.fix | patch -p0 また,2.1.X あるいは 2.2.X カーネルの場合は以下の通りです。 % cd /usr/src/pcmcia-cs-3.0.5 % tar xpBvzf /tmp/floppy_cs-1.02.tar.gz % cd /usr/src/linux % cat /usr/src/pcmcia-cs-3.0.5/modules/patches/floppy22.fix | patch -p0 ただし,FlashBuster のパッケージは /tmp/floppy_cs-1.02.tar.gz に, Linux のカーネルソースは /usr/src/linux に (シンボリックリンクでも可), そして PC カードのソースは /usr/src/pcmcia-cs-3.0.5 にあることを想定し ています。他のディレクトリにそれらがある場合は,適宜読み替えてください。 さあ,PC カードタイプのフロッピーサポートをカーネルに設定し,再構築 しましょう。この辺りの手順は /usr/src/linux 以下にある関連の文書に詳し いです。ただい,注意していただきたいのはカーネルのフロッピードライバは モジュールとして構築しなければならないということです (すなわち "CONFG_BLK_DEV_FD=m")。当初は,フロッピードライバをカーネルに組み込ん でしまって PCMCIA FDD を使用する方法もサポートしていましたが, FlashBuster を再設定する際の問題を解決するにはこの方法は望ましくなく, カーネルに組み込んで問題がないかテストすることも中止しました。また, FlashBuster のドライバはカーネルに新しくオプション "CONFIG_BLK_DEV_FD_PCMCIA" を導入します。FlashBuster をサポートさせる ためには,このオプションを有効にする必要があります。(訳注: このオプシ ョンは CONFIG_EXPERIMENAL=y にしないと現れません。) カーネルを構築してインストールした後,PC カードサービスを通常通り構築 してインストールすることができます。Linux PC-Card パッケージは自動的 に FlashBuster フロッピードライバを構築しインストールしてくれます。し かし,以下の方法を取ればフロッピードライバだけを構築することもできま す。 % cd /usr/src/pcmcia-cs-3.0.5 % make -f floppy_cs.mk all % make -f floppy_cs.mk install 設定 ---- FlashBuster フロッピーパッケージをインストール後,PC-Card パッケージ が FlashBuster フロッピーを認識し,適切な処理を施せるようにするため, /etc/pcmcia/config ファイルを編集して,数行付け加える必要があります。 device "floppy_cs" class "floppy" module "block/floppy" opts "floppy='pcmcia'", "floppy_cs" を /etc/pcmcia/config の前半に加えます。上記のデバイスの定義はカーネル のフロッピードライバがモジュールとして構築され,ディレクトリ /lib/modules/2.X.X/block に存在していることを想定しています。特定のカ ーネルバージョン (古いカーネルの場合です) では,フロッピーモジュールが 実際には /lib/modules/2.X.X/misc に存在することがあるかもしれませんの で,その場合は適切に上記を変更してください (訳注: block/floppy を misc/floppy に変更します)。 カーネルモジュールのロードに関する,より一般的な解説は Linux カーネル の Documentation 以下にある "modules.txt''を,また,Linux カーネルの フロッピードライバに対するオプションに関しては, /usr/src/linux/drivers/block/README.fd をお読みください。 正しく FlashBuster を認識させるためには,/etc/pcmcia/config にカードの 定義を加える必要もあります。現在流通しているすべての FlashBuster を正 しく認識できるであろうカードの定義は以下の通りです。 card "Y-E DATA External FDD Controller" version "Y-E DATA", "External FDD", "Controller", "*" bind "floppy_cs" (訳注: 古いタイプのカードが分離できる FDD の場合,Controller の部分を * に変更しないと動かないかもしれません。) FlashBuster カードの中には,CIS にいくつか問題のあるものがあります。 Linux のドライバからの観点では,これらの問題が影響するのは単に有効な I/O ベースアドレスの数が制限される,ということだけです。制限されたとし ても有効な I/O ベースアドレスは十分ありますので,あまり重大な問題では ありません。しかしそれでも,正しい CIS に置き換えた方がよいに決まって います。その場合,カードの定義を以下のように変更してください。 card "Y-E DATA External FDD Controller" version "Y-E DATA", "External FDD", "Controller", "*" cis "cis/FB2FDC.dat" bind "floppy_cs" カードの定義に ``cis/FB2FDC.dat'' という行を加えると,すべての有効な I/O ベースアドレスが利用可能になる正しい CIS がファイル FB2FDC.dat から読み込まれるようカードマネージャに指示します。この FB2FDC.dat フ ァイルは,テキストファイルである `FB2FDC.cis'から作られ,Linux の PC-Card パッケージが正しい動作をするのに必要な情報はすべて含まれてい ます。最新の FlashBuster では CIS を置き換える必要はないようです。古 い東芝の型番で,古い `PA2612U' ではなく `PA2940U' をお持ちの場合は, CIS を置き換える必要はないかもしれません (訳注: US 版の Libretto100CT に付属のFDD は PA2940U でした。Libretto1000 用に売られているものも最 新版かもしれません)。 FlashBuster は以下のいずれかの I/O アドレスから始まる,連続した 8 bit を使用するように設定できます。 0x3C8, 0x3C0, 0x3A8, 0x3A0, 0x388, 0x380, 0x368, 0x360, 0x348, 0x340, 0x328, 0x320, 0x308, 0x300, 0x2E8, 0x2E0, 0x2C8, 0x2C0, 0x2A8, 0x2A0, 0x288, 0x280, 0x268, 0x260, 0x248, 0x240, 0x228, 0x220, 0x208, 0x200 ですから 0x3A8 が選択されると,0x3A8 から 0x3AF までの I/O アドレスを FlashBuster が使用します。FlashBuster のドライバは,この一連のアドレス を降順に検索していき,未使用のアドレスを見付けます。しかしハードディス クコントローラ,シリアルポートなどがすでに使用しているアドレスを検出し に行くとロックしてしまう可能性があるので,Linux の FlashBuster ドライ バは上記の内 0x2FF より上だけを見に行くようになっています。特定のアド レスを使用したいなら,上記の中でいずれかを選ぶことができます。指定方法 はデバイスセクションに device "floppy_cs" class "floppy" module "block/floppy" opts "floppy='pcmcia'", "floppy_cs" opts "iobase=0x3A8" という記述をします。この例では FlashBuster は 0x3A8 を使用します。 デフォルトでは,FlashBuster が使用する IRQ はカードマネージャにより割り 当てられ,他のデバイスに割り当てられていない IRQ のいずれかになります。 設定ファイル (通常は /etc/pcmcia/config.opts) により,明示的に特定の IRQ を除外することもできます。FlashBuster が使用する IRQ は, "irq_list" オプションによりさらに制限することもできます。例えば FlashBuster が使用する IRQ を 5 か 11 だけに制限するには,デバイスセク ションを device "floppy_cs" class "floppy" module "block/floppy" opts "floppy='pcmcia'", "floppy_cs" opts "irq_list=5,11" に変更します。 FLashBuster が利用する IRQ を制限するには,利用できる IRQ をここにカン マで区切って列記します。 FLashBuster フロッピーが正しく認識されると,特定のブロックデバイスに関 連付けられます。一般にそのデバイスは /dev/fd0 です。しかし将来的に複数 の FDC がサポートされ,FlashBuster フロッピーが唯一の FDC でなくなると, PC-Card フロッピーは /dev/fd4 に関連付けられることになるでしょう。 使用法 ------ ご注意いただきたいのは,配布パッケージの中には /dev/fd0h1440 にマイナー デバイス番号 40 を持つように設定されているものがあることです。これは実 際には 5 インチフロッピーの 1.44 MB フォーマットに対するデバイス番号で, FlashBuster はマイナーデバイス番号 40 で与えられるジオメトリを好みませ ん。ですので可能であれば /dev/fd0 を使用するか,マイナーデバイス番号を 確認してください。例えば単純なフォーマット方法は以下のようになります。 % setfdprm /dev/fd0 1440/1440 % fdformat /dev/fd0 あるいは % superformat -d /dev/fd0 --hd フロッピーディスクのデバイス番号に関してより詳細な情報は,man ページ fd(4) にあります。 3 モードサポート ---------------- 3 モードが何のことか分からないなら,もうこのセクションを読む必要はあり ません。3 番目のモードというのは,日本で一般的に用いられている 3.5 イン チフロッピーフォーマットのことです。ただ,これには 2 つの若干異なるフォ ーマットがあるようです。一つは 1.2 MB の 5 インチディスクと互換のフォー マットで,もう一方は容量の大きめなフォーマットです。この 2 つのフォーマ ットはそれぞれ `1.21 MB' と `1.25 MB' という名前で通常区別されます (訳 注: 1.25 MB は PC-9801 シリーズで,1.21 MB は古い DynaBook シリーズで使 われていました。どちらのマシンでも両方のフォーマットを扱うことはできま す)。それぞれのフォーマットの正確なジオメトリは,以下の通りです。 Heads Tracks Sectors Bytes/Sector 1.21MB 2 80 15 512 1.25MB 2 80 8 1024 Linux のフロッピードライバは過去数年に渡って極めて安定でしたので, FlashBuster のサポートをするための変更をフロッピードライバへ加えてもカ ーネルへの影響が最小限であるなら,配布されているカーネルに取り込まれる 可能性もあります。それゆえに FlashBuster のドライバを作成するにあたっ ての目標の一つは,Linux のフロッピードライバへの変更を単純かつ独立して いるようにすることでした。残念ながらこのような観点から,1.25 MB フォー マットで使用されている 1024 バイト/セクタサイズを取り込むことはできま せん。したがってこのドライバでは 1.25 MB フォーマットのフロッピーは使 用できません。 通常の (訳注: 1.44 MB あるいは 720 kB フォーマット) フロッピーと 1.2 MB フォーマットのフロッピーの明らかな違いは,ディスクの回転速度です。 通常は 5 回転/秒なのに対し,1.2 MB では 6 回転/秒です。ですから Linux の FlashBuster ドライバが 3 モードをサポートするには,ドライバから FDC に回転速度を変えるよう指示しなければなりません。さらに Linux カーネル への影響を小さくするための単純化の手段として,ドライバが FDC に回転速 度を変えるように指示するのは,FlashBuster カードが最初にスロットに差し 込まれた時としました。このような理由により,1.2 MB のフロッピーと 1.44 MB のフロッピーを再起動なしに混用したい場合は,フロッピードライバはモ ジュールとして構築されねばなりません。FlashBusterを 1.2 MB フォーマッ ト用に設定するには,/etc/pcmcia/config のデバイスセクションを以下のよ うに変更します。 device "floppy_cs" class "floppy" module "block/floppy" opts "floppy='pcmcia'", "floppy_cs" opts "mode3=1" 1.2 MB フォーマットと 1.44 MB/720 kB フォーマットを切替えるには,フロッ ピーモジュールを一旦取り外して再度ロードしなおす必要があります。 FLashBuster カードがスロット 0 に挿されているとすると,以下のようなコマ ンドを実行します。 % cardctl eject 0 % insmod /lib/modules/2.0.36/block/floppy.o floppy='pcmcia' % insmod /lib/modules/2.0.36/pcmcia/floppy_cs.o mode3=1 % cardctl insert 0 これで 1.2 MB フォーマットへ切替えられ,1.44 MB/720 kB フォーマットへ 切替えるには, % cardctl eject 0 % insmod /lib/modules/2.0.36/block/floppy.o floppy='pcmcia' % insmod /lib/modules/2.0.36/pcmcia/floppy_cs.o % cardctl insert 0 とします。この一連の過程をシェルスクリプトにしておけば,簡単に切替えら れるようになりますね。以上の操作において,モジュールはディレクトリ /lib/modules/2.0.36 にあることを想定していますので,カーネルが 2.0.36 以外であれば適宜変更する必要があります。 1.2 MB フロッピーをフォーマットしようとしても,Linux カーネルのドライ バはこれらのフロッピーのジオメトリを知りません。ですのでドライバにジオ メトリを伝えるためには,フォーマットコマンドに必要な情報を与えてやる必 要があります。例えば `1.21 MB' フロッピーをフォーマットするには,以下 のようなコマンドを実行します。 % superformat -d /dev/fd0 -H 2 -t 80 -s 15 -S 2 トラブルシューティング ---------------------- この節では,Linux FlashBuster ドライバをインストールする際に遭遇するか もしれない問題について記述したいと思います。質問やバグレポートを送る前 に,この節を読んでいただくようお願いします。 Q. "unresolved symbol floppy_register" (未定義のシンボル floppy_register) "unresolved symbol floppy_unregister" (未定義のシンボル floppy_unregister),および "unresolved symbol floppy_set_mode3" (未定義のシンボル floppy_set_mode3) というエラーが出る。 A. 多分,今までに一番多く送られて来たバグレポートでしょう。残念ながらこ れでは最低限の情報しかありません。これら 3 つのシンボルは Linux FlashBuster ドライバに含まれているカーネルパッチによってカーネルに導 入されます。ですからこのようなエラーメッセージが出るということは, 1. カーネルパッチを正しく当ててない。ここで特に注意すべきは,バ ージョン 1.00 の FlashBuster ドライバでは "patch -p" でパッチ を当てるように指示していたものが,最新のバージョンでは "patch -p0" を使うようになっていることである。 2. カーネルを再構築していないか,あるいはオプション CONFIG_BLK_DEV_FD_PCMCIA を有効にしていない。 3. カーネルにパッチを当て,設定した後,カーネルを再構築していな いかカーネルをインストールしていない。 4. floppy_cs.o をロードする前に,カーネルのフロッピードライバを 正しくロードするように /etc/pcmcia/config を修正していない。 これが実際にはどのような状況なのかは,ログファイルの中のメッセージを 見ることで判断できます。注目すべきは未定義シンボルの直前です。 (訳注: バグレポートの際にはその直前のメッセージも添付してください。) Q. "floppy_cs: GetFirstTuple: No more items" というエラーが出る。 A. /etc/pcmcia/cis/FB2FDC.dat ファイルのサイズをチェックしてください。 最低限 300 バイトはあるはずで,実際のサイズはインストール法によって 異なります。数バイトしかない場合は,以下の行を /etc/pcmcia/config か ら削除してください。 cis "cis/FB2FDC.dat" 原因は,PC カードパッケージのバージョン 3.0.5 から,pack_cis プログ ラムが大幅に変更されたからです。バージョン 1.00 に同梱されている FB2FDC.cis ファイルは,この新しい pack_cis とは互換性がありません。 この問題は FlashBuster ドライバのバージョン 1.02 では解決しています。 Q. "floppy_cs: RequestIRQ: Resource in use" というエラーが出る。 A. Linux の PC カードパッケージが,FlashBuster のドライバにすでに使用中 の IRQ を割り当てようとしています。PC カードパッケージは起動時に利用 可能な IRQ を検出します。パッケージの起動は通常,ブート時に "rc.pcmcia restart" を実行することで行われます。時折,このプロセスが 混乱し,FlashBuster ドライバに与えられる IRQ がすでに使われているこ とがあるのです。もし "rc.pcmcia restart" を実行したら FlashBuster ド ライバを利用できるようになったら,この問題が起きているんでしょう。 解決法は rc.pcmcia start の実行をブートの最後の方へ移動するか,ある いは以下の行を /etc/pcmcia/config.opts に追加することにより,問題を 起こす IRQ を除外するかです。 exclude irq 12 あるいは,/etc/pcmcia/config ファイルの "irq_list" オプションを使用 し,FlashBuster のドライバが,動作するとわかっている IRQ を使用する よう指示することもできます。この問題はより優れた IRQ の管理法を取っ ている,2.1.X あるいは 2.2.X のカーネルではあまり起きません。 Q. 何をやっても FlashBuster ドライバをロードできないようである。 A. もし /etc/pcmcia/config のデバイスセクションにオプション "floppy='pcmcia'" を加えるのを忘れていると,カーネルのフロッピーモ ジュールがロードされ,"Resource busy" で固まってしまうと思います。 FlashBuster のカードを取り外し,"lsmod" を実行してみてください。も し, % lsmod Module: #pages: Used by: floppy 11 [uninitialized] のような表示がなされれば,多分この問題だと思います。この場合,この README の設定の節をもう一度読み直し,そこで指示されているように "floppy='pcmcia'" オプションを追加してください。そうしたら初期化さ れてないカーネルのフロッピーモジュールを除去するには,再起動をして ください。これ以外の方法はありません。 Q. FlashBuster ドライバをロードしようとする時,以下のエラーのいずれか が出る。fdc 0 is still active" (fdc 0 がまだアクティブ), "motor off timer 0 still active" (モーターオフタイマーがまだアクティブ), "floppy_timer still active" (フロッピータイマーがまだアクティブ), "auxiliary floppy timer still active" (補助フロッピータイマーがま だアクティブ) (あるいは "task queue still active" [タスクのキュー がまだアクティブ])。 A. バージョン 1.02 の FlashBuster ドライバから,FlashBuster ドライバを 組み込む前に別の FDC がカーネルのフロッピードライバを使用しているか どうか,限定的ではありますがチェックをするようになりました。これら のメッセージは,カーネルのフロッピードライバが他の要求に対してまだ 作業を行っていてビジーであり,そのため現時点ではまだ FlashBuster ド ライバを組み込むことができないということを示しています。このことは 複数の FDC をサポートできない,というわけではありません。 FlashBuster は他の FDC が存在していてもサポートされます。 FlashBuster を使用中は,他の FDC は無効になっています。 もしこの節に取り上げられていない問題があり,さらに他のすべての情報源も しらみ潰しに当たった上で解決できないのであれば,わたしのアドレス "dbateman@eng.uts.edu.au" へメールをください。(訳注: 英語が苦手な方は "yamatori@linet.gr.jp" へメールをください。David さんにお伺いを立てます。) これから -------- 現在,このドライバに欠けていると思われる機能の一覧です。中には実現が容 易なものもありますし,次回リリースでも不可能そうなものもあります。実現 するのが容易そうな順に並べてあります。 * 1.25 MB フロッピーに必要な 1024 バイト/セクタのサポート。2 m ディス クはすでにサポートされていますから,これはそんなに難しくないと思いま す。 * 1.2 MB フロッピーを手動切替なしに自動認識できるようにする。これはデ ィスク操作をある一定回数繰り返した後 1.2 MB フォーマットと 1.44 MB/ 720 kB フォーマットを切替えるようにすれば実現できると思います。 * 他の FDC と FlashBuster の FDC の共存をサポート。これはちょっと変更 が大規模になりますので,Linux カーネルに取り込まれるのは困難な感じで す。かといって PC-Card のドライバにフロッピー関連のコードを全部重複 して持たせて,そこに変更を加えるというのもあまりいい手ではありません。 ですからこれがサポートされる可能性は低いと思います。 著作権表示 ---------- Copyright (C) 1998 David Bateman -- dbateman@eng.uts.edu.au FlashBuster ドライバは dummy_cs を出発点として書かれました。dummy_cs は以下の著作権表示を有します。 Copyright (C) 1998 David A. Hinds -- dhinds@hyper.stanford.edu 使用条件 -------- このドライバはフリーソフトです; Free Software Foundation が発行している GNU の General Public License に従えば,再配布してかまいませんし,変更 を加えたり,変更したものを再配布することもできます; 上記ライセンスのバ ージョン 2,あるいはご自身の選択で以降のバージョンに従うこともできます。 このドライバは人々にとって有用であると思って配布していますが,「一切の 保証はありません」; 暗示的な「商業利用の可能性」や「特定の目的への適合 性」もありません。詳細については GNU の General Public License を参照し てください。 このドライバプログラムとともに,GNU の General Public License を入手す べきでしょう; お持ちでなければ,Free Software Foundation, Inc., 59 Temple Place - Suite 330, Boston, MA 02111-1307, USA へ請求してくださ い。 (訳注: 使用条件については原文を添付します。) This driver is free software; you can redistribute it and/or modify it under the terms of the GNU General Public License as published by the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or (at your option) any later version. It is distributed in the hope that it will be useful, but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the GNU General Public License for more details. You should have received a copy of the GNU General Public License along with this program; if not, write to the Free Software Foundation, Inc., 59 Temple Place - Suite 330, Boston, MA 02111-1307, USA 謝辞 ---- このドライバの作成にあたっては,Y-E Date にサポートいただいたことを感謝 します。特に技術文書の提供にあたって助力していただいた Jim Blackson に は感謝します。 変更履歴 --------- Rev: 0.01 日時 1998/02/20 20:54:23 (David Bateman) skelton_cs (現在は dummy_cs) を元にフロッピードライバの作成開始 Rev: 0.07 日時 1998/04/24 20:15:43 (David Bateman) Linux PC-Card パッケージ pre 3.0.1 リリースの dummy_cs に合わせるため の改定 Rev: 0.08 日時 1998/05/14 02:11:16 (David Bateman) 技術文書入手後,PIO で動作するドライバを作成開始 Rev: 0.30 日時 1998/05/17 13:55:34 (David Bateman) 最初の実働バージョン。しかし DCL 線のフラッグに問題があり,ディスクの 交換時にいくつか I/O エラーが発生した。FD_BROKEN_DCL オプションを利用 して回避。この時点では一つの FDC のみをサポートしているので,別の FDC がある状態で FlashBuster を挿すと FlashBuster のみが見える。カーネルの フロッピードライバはモジュールとして構築しなければならない!! Rev: 0.40 日時 1998/05/25 01:12:48 (David Bateman) 日本の 1.2 MB フロッピーをサポート。DCL に対するよりよい回避法を取り込 んだ。カーネルへの PC-Card フロッピーのコードの取り込みは,オプション CONFIG_BLK_DEV_FD_PCMCIA で制御されるようになった。 Rev 1.00 日時 1998/06/01 20:35:34 (David Bateman) 多分これで最後のプレリリースになってほしい。このリリースで問題がなけれ ば,Y-E Data にソースコードを公開するために NDA を緩めてもらうよう依頼 する予定。 Rev 1.01 日時 1998/09/18 00:25:51 (David Bateman) (非公開) ドライバを 2.1.122 カーネルへ移植し,これを反映するためドキュメントを改定 Port the driver to the linux 2.1.122 kernel and update docs to reflect this Rev 1.02 Date 1999/01/12 15:15:13 (David Bateman) 他の FDC 存在下で FlashBuster を使用するために,より適したコードを含めた。 README にトラブルシューティングの節を追加。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−